残念ながら、解体工事業界にも悪徳業者は存在していて、愛知県でも毎年多くの被害者が出ているようです。
悪徳な解体工事業者がよく利用する手口は、安価な見積書を提出して仕事を獲得し、工事完了後に高額な追加料金を請求するというものです。
解体工事では壊してみないと分からない部分があることを理由に、基礎が思っていたよりも厚かった、地中に埋設備物があったなどとねつ造して理不尽な費用を請求するような業者も少なくないようです。
解体工事を行うには、建設業許可（建築工事業、土木工事業、とび・土工工事業、解体工事業の内の一つ）もしくは、解体工事業登録（税込請負金額500万円未満の工事まで）が必要となりますが、悪徳業者は無許可営業しているところも多く、本来行うべき申請を欠いた状態で工事を進めてトラブルになるようなこともあります。
無許可で無申請だとしても工事を完了してもらえばまだよいですが、工事途中で現場を放棄されたという人もいるようです。こうなると再度工事費がかかることになるので、消費者は大きな負担を強いられます。
近隣住民へのマナー違反や配慮を欠いたことにより、トラブルに巻き込まれている方も大勢いるようです。解体工事では近隣住民の挨拶回りが必須ですが、それをしないで工事に取り掛かるような業者もいます。
その他にも、悪徳業者に工事を依頼することにより、工事範囲の相違や工事の遅延なども起きやすくなるので、くれぐれも業者選びには注意してください。