ハウスメーカーでも利益の取り方がそれぞれ異なるので一概には言えませんが、一般的には直接自分たちで請負元の解体工事業者に依頼するよりも2〜3割程度工事費が高くなるケースが多いです。
ハウスメーカーは工務店をはじめとして下請業者が工事をする金額に仲介手数料を乗せて利益を得ています。交渉によって値引きができることもありますが、ハウスメーカーは少なくても2割、多ければ3割以上の利益をとっています。
ハウスメーカーでは解体工事業者の他にも多くの協力業者を抱えていて、協力業者だけで案件がこなせないときには2次下請け業者が工事をする場合もあり、下請け業者が増えるとその分中間マージンもかさんで工事費用も高くなってしまいます。
家の建設をハウスメーカーに依頼して、解体工事などの一部の工事を直接建て主が発注することを分離発注と呼び、この手法を用いることで中間マージンを削減でき総工事費を安くすることを可能にします。
ハウスメーカーに古い家の解体を依頼するメリットは、自分で解体工事業者を探して発注する手間を省けることの他にも、解体工事費用を住宅ローンに組み込めることが挙げられます。
解体工事費用は100万円単位になる場合がほとんどなので、分割払いができることを大きなメリットに感じる方は少なくないと思います。
解体工事をハウスメーカーに依頼するデメリットは、工事費が高くなることと、工事がスムーズに進まなくなる可能性を高めてしまうことが挙げられます。
普段から一緒に仕事をしている業者同士でないと上手く連携がとれなくて、現場でトラブルが起きるようなこともあります。
どうしても費用を安くしたいなら自分で解体工事業者を探して、手間をかけたくない方や工事をスムーズに進めないならハウスメーカーに任せましょう。