解体工事とは、基本的に建物を壊すことを指しますが、解体工事業者に勤務する人によって役割は異なり、日々行う仕事内容も異なります。
解体工事を行うためには、建設業許可を取得したり解体工事業登録などを行う必要がありますが、作業員として働く場合には、特別な技術や資格を持っていなくても解体工事業者に就職することは可能です。
解体工事に必要な知識やスキルは日々身につけていくものなので、強いて言えば高い安全意識と強いメンタル力を持ち合わせている者が、解体工事業という仕事を行うのに向いていると言えます。
解体工事という仕事を請け負うには、仕事を獲得しなければいけないため、作業員の他にも営業マンという存在が必要になります。営業の仕事は、新規顧客の獲得や既存の顧客への問い合わせ対応や、見積り作成や工事内容の説明など多岐にわたります。
他にも公共工事の入札申請などを任せられることもあります。小規模な会社なら、作業員が営業マンを兼ねることも珍しくありません。営業の仕事をするには、営業トーク力も必要で、事務能力が高い人がこの仕事に向いています。
解体工事では現場監督も必要になります。現場監督は工事全体の工程を取りまとめる重要な役目を担っています。現場監督も小規模な会社の場合は、営業などが兼任していることが多く、仕事内容は多岐にわたります。
解体工事では、重機を操作するオペレーターも必要になります。オペレーターになるには扱う重機によって講習を受けたり免許を取得したりしなければいけません。したがって、オペレーターになりたいなら、最初から資格や免許を持っていれば就職に有利になります。
解体工事では、工事を始める前に現場の周囲にパネルや足場や養生シートなどを設置する鳶工も必要になります。鳶工は、高いところが苦手だとできない難しい仕事です。
一般的な作業員と呼ばれる人は、人力で解体した建物の廃材などを運んだり仕分けしたりする仕事をします。作業員にはそれなりの体力が求められます。