一般の方が解体工事を行うことはめったにないため、いざとなるとどのようにして依頼をしてよいか分からないというケースがほとんどだと思います。結論から言えば、解体工事業者はどこに依頼しても大体一緒ではなく、価格を含めて大きな差が出ることがあります。
そのため、いろいろな業者の情報を集めて、良さそうな業者をピックアップして、相見積りをとりましょう。1社だけだと解体工事の適正価格を判断しにくいので、3社程度から見積りをとって価格を比較してください。
あまりにも多くの業者から見積りをとると、後で断りににくくなるので、その点には気をつけてください。
解体工事を行うときに最も気になるのが工事費だと思いますが、価格だけではなく見積書の内容をよく確認して、希望通りになっているか確認してください。工事一式など大雑把な内容になっている場合は注意が必要です。
設備の撤去や仮設費なども含まれていることをチェックして、全ての項目に細かく金額などが記載されているか確認しましょう。目安として、木造2階建ての住宅で、建坪が33坪なら、解体工事費は100万円前後となります。
中には見積金額を高額にして、何十万円の値引きをする業者もいるようですが、それは適正な見積りとは言えませんので、そのような業者とは取り引きしない方がよいと思います。解体工事業者の中には悪徳業者もいて、解体で出た廃材を不法投棄するような不届き者も存在しているのです。
建物を解体するには、建設業の許可か解体工事業の登録が必要です。特に確認しておきたいのが廃材の運搬許可です。解体した廃材をどこの処分場でどのように処分しているのかをきちんと確認できれば、安心して工事を依頼することができます。